地 域 防 災 の 考 え 方(地震)
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考える防災

地域防災の考え方

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トランシーバの活用
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地域の防災(地震編)
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連載「考える防災」

防災・減災への提案提言

発災直後の行動
ゲーム(J-DAG)
 

防災への備えや対応は、自然環境や社会環境、また時間経過や立場によって異なります。最悪の災害をイメージし優先順位をつけて取り組みましょう。

災害時の状況そしてその対応は時間経過と共に変化していきます。大地震発生直後の1時間までに、死ぬか生き残れるかが決まり、また初期消火の成否によって家屋財産を失うか守れるかが決まります。この時間帯の活動が最も重要ですが公的機関の対応は無理であり、それぞれの地域(近隣・自治会町内会)で対応するしかありません。

 
防災への備え対応の考え方は、取り返しのつかない事を優先することです。
世界中さがしても災害時に餓死したという例はないそうです。死んでしまっては、食料もトイレもいりません。家屋を消失してしまってはお金で買えない思い出の品物もなくなります。死なないこと・家屋財産を失わないことを最優先として対策しましょう。

 発災直後の自助について
地震災害時の死者の80パーセント以上が圧死です。以下は自分で自分の身を守るポイントです。
寝室には大型家具を置かない

置くならしっかり固定する

寝ているときは無防備です。
寝室は安心して寝られる部屋にしましょう。
大地震ではベッドも動くので、家具の配置変えだけでは不十分です。
引きち切れるような簡易な家具の固定は禁物、しっかり固定することが肝心です。

緊急地震速報を聞いたら

または揺れ(初期微動)を感じたら

落ち着いて行動する

わざわざ離れた机の下へ入るのは多くの場合不適切です。
机の下でうずくまっていては、周囲の状況も分らず敏しょうな動作もできません。大地震では机も吹っ飛びますし、家屋倒壊時に机が耐えるとは限りません

仮に机の下の空間で生存できても、火災発生時に速やかに脱出できる可能性は疑問です。

移動する余裕がある場合は、「グラッと来たら玄関へ」が多くの場合適切です。
玄関は、@比較的狭くて丈夫である。 A大型家具が置いてない。 B履物がある。 C脱出口そのもの。 と好条件がそろっています。

家によって条件が異なるので先ずは、我が家の安全ゾーンはどこか検証しましょう。

防災家族会議を行いましょう最悪の災害をイメージして、我が家の安全ゾーンや、その時の行動、集合場所、連絡の仕方、防災への備えグッズ、持ち出し物、等々について話し合い共通認識を持つと共に備えましょう。

 発災直後の共助について

発災直後の連携共助ぱ、事前にしくみを構築しておかなくては、その時に相談している時間はありません。
初期消火を優先して行う

大災害時は消防車は来てくれません。
速やかに火災発生の有無を確認する。
火災発生があれば、火が燃え上がらない内に、近隣・自治会/町内会員が協働で消し止める。
素早く全員の安否確認を行う初期消火と平行して、自治会/町内会員の要援護者だけでなく全員の安否確認を素早く(1時間以内には完了したい)行い、早期救出の対応をする。

救助活動
避難誘導
怪我の手当て

安否確認報告により、要援護者、怪我人などの救出、避難誘導、怪我の手当て等指示する。

救出に当たり、2次災害が懸念される場合は専門家の要請など慎重に行う。

重量物に手足を挟まれ、長時間経過した被害者の救出はクラッシュシンドロームの危険があります。
2時間以内なら、その心配は無いので早期の救出が大切です。

共助組織の構築

地域の自治会/町内会では、防災規則と災害時の行動マニュアルをつくり、災害時における各人の役割や行動を明確にすると共に、実践的な防災訓練を行いましょう。

共助連携の
協力ツール
「トランシーバ」
消火活動、救助活動の共助連携を効果的に行うためには、連絡手段が不可欠です。
災害時には、有線電話、携帯電話は使えなくなります。そのために、(特定小電力)トランシーバを活用しましょう。
トランシーバは一度に大勢に知らせることができます。遠くまでは届きませんが、発災直後に必要な共助連携の範囲にピッタリです。
近隣の絆災害時の対応は、機材や仕組みを作っただけでは不十分です。それ等をうまく機能させ効果を発揮するための、もう一つの決め手は近隣の顔の見える関係「近隣の絆」です。”あの人は大丈夫かな” とお互いに強く心配する絆が命を救います。
地域のお祭や各種イベントなどで、日頃のから「顔の見える関係」をつくりましょう。