特定小電力トランシーバの活用について
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トランシーバの活用について
地域のチャンネル情報

「災害時の全ての行動は情報から始まります」 災害時には有線電話も携帯電話も使えなくなります。では災害時の情報伝達はどうすれば良いのでしょうか?
それには、自治会・町内会で、特定小電力「トランシーバを活用しましょう。

特定小電力トランシーバについて(以下単に「トランシーバ」と称す)

このトランシーバは、資格も免許も不要で誰でも使えます。反面、送信出力が小さいため、
住宅地で100〜200m、見通しの良い場所で1k〜3km程度の能力しかありません。
しかし、災害時には極めて強力な武器になります。 

大災害発生直後は近距離通信しかない

災害発生直後の最も重要な時間帯、すなわち家族や近隣者の救助や初期消火の応援要請などは近くの人しか当てにできません。遠くの人を要請しても来てくれませんし間に合いません。頼りになるのは「トランシーバ」で連絡のとれる近隣地域の人です。
トランシーバは信頼性が高い

中継もなく直接相手のトランシーバ間で通信しているので、災害時に使えなくなると云うことはなく信頼性が高い。
トランシーバは大勢に一斉に情報伝達できる

放送局と同じで、一人から多数の人に伝達できるし、他人の通信も傍聴できるので、災害地域情報を共有できる。

このことは携帯電話が復旧しても、連携活動時のツールとして極めて有効です。
 

 トランシーバの活用

 機種の選定

どんな機種も通達距離は同じです。特に災害時はパニック状態です。だれでも簡単に使える(多機能な高機能でない)機種を選びましょう。また、自治会・町内会等で多数台購入する場合は、同じ機種でそろえましょう。機種が違えば操作法も異なり混乱します。

 チャンネルの決定

トランシーバには通話チャンネルが20あります。異なるチャンネルとぱ
通信できません。自治会・町内会で導入したら、何チャンネルを使用するか決めましょう。
隣接の自治会・町内会と同じチャンネルを使用するとお互いに混信します。上記MENU「地域のチャンネル情報」で確認して決定し、そしてこのホームベージに掲載しましょう。

 高度な使い方は禁物

災害時には誰もが少なからずパニック状態です。そんな時でも全員が使えるためには、単純な使い方以外の高度な使い方は禁物です。

 通達能力アップ

トランシーバそのものの能力アップはできません。
災害対策本部となる自治会・町内会館やテントなどは移動しないので、トランシーバ自体を高く上げて見通しを良くすることで通達範囲がかなり広がります。

トランシーバのオプションとして「スピーカーマイク」があります。
そこで「スピーカーマイク」のケーブルを長く延長して、伸縮ポールなどを利用してトランシーバ自体を高い位置に上げる方法で、好結果が得られています。

実験では60mまで延長してみましたが問題なく動作しました。但し、長くする場合はそれなりに太いケーブルを使用する必要があります。

この方法だと、直接トランシーバを手持ちする場合より、安定しているため、電波も安定します。


スピーカーマイクのケーブルを延長して
       
伸縮ポールで、トランシーバを高く上げる

 通話のコツ

1.話は簡潔で細切れに
トランシーバは交互通信であり、一人が話していると相手方は聞くだけで話せません。途中で了解できていないかもしれません。用件は細切れにして、了解確認を取りながら進めましょう。

2.割り込みタイム
他にもっと重要な通信があるかもしれません。チャンネルを独占せず、重要な割り込み者に譲るため、送受切換時にちょっと確認タイムを設けましょう