災害非常時および非常通信訓練時の交信要領
MENU

支部マニュアル・規約・協定

交信要領

非常時および非常訓練時の交信要領

 

非常時に冷静で的確な通信を行うことは難しい。このため平常時の訓練をつんでおくことが必要である。そして以下のような事柄が、その要点・要領である。

 

1.訓練時は、その通信が訓練であることを明確にするため、交信の最初に
  「○○○防災訓練」や「△△△訓練会場」等を送信する。
 
2.非常時は、他の一般通信より優先権を主張するため、交信の最初に「非常」「非常」
  「非常」を送信する。

3.通信の内容は、1H,5Wを明確に要領よく、挨拶・敬語等は省略し簡潔に伝える。

 

4.非常通信は、横浜市の要請に基づき統制局の指示に従って行う。
  通信の内容によって優先順位があるので、順位の高い局に通信を譲るため必要以上に
  長々と喋らない。

 

 優先順位(電波法による)

  1)人命の救助に関する通報

  2)天災の予報に関する通報(主要河川の水位に関する通報を含む)

  3)秩序維持のために必要な緊急処置に関する通報

  4)遭難者救援に関する通報(日本赤十字社の本社及び支社相互間に発受するものを含む)

  5)電信電話回線の復旧のための緊急を要する通報

  6)鉄道線路の復旧、道路の修理、罹災者の輸送、救援物資の緊急輸送等のために必要な
    通報

  7)非常災害地の救援に関し、以下の機関相互間に発受する緊急な通報

    ・中央防災会議会長及び同事務局長並びに非常災害対策本部長

    ・地方防災会議会長

    ・災害対策本部長

  8)電力設備の修理復旧に関する通報

  9)その他の通報

 

5.送受切換に際しブレーク・イン・タイムを設け、前記優先順位の高い局等の「ブレーク」   を確認する

  (ブレーク・イン・タイムは、通信相手方の「どうぞ」に対し「了解」と一言発した後、1〜2秒
  受信時間を設ける)

 

−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−

以下は平成13年に行った非常通信訓練時の要領です。

 

非常通信訓練QSO要領

H13.08.13改1

平成13年9月2日実施の磯子区洋光台地区中心のアマチュア無線非常通信訓練における通話要領を記しましたので、できるだけ本要領にそってのQSOをお願い致します。

 1.     各局の立場

  a) 報告の方向
      一時避難場所または集会場 → 洋光台ひろば公園基地局 → 区統制局
  b) 指揮順位
    1) 区統制局(JR1YWL)  2) ひろば公園基地局(JA1XLU)  3) 他各局
       ただし、今回は洋光台地区の防災訓練が中心であるため、区統制局の
     指示がある場合を除き、ひろば公園基地局をコントロール局とする。 

 2.             通話の内容
  a) 必要事項
     ・場所または避難集団名称  ・概略避難者人数  ・けが人等の有無
  ・避難行動状況(待機中、 ***に向かって徒歩移動中など)  ・その他必要事項
  b) 注意事項
  ・挨拶その他、報告・指示・通報事項以外の言動は省略し、事務的に分かり易く簡潔に
   話すこと。

 
3.             QSOの方法
  ・局間の一連のQSOは最初に「○○○防災訓練」または「△△△防災訓練会場」等
   および「呼出符号」1回、を送信し、途中の送受信時にはこれらを省略する。
  ・了解度が完全に5の時はRSレポートも省略する。
  ・完全な送受の切換時には簡潔な、「了解」「どうぞ」を入れる。
  ・取れない場合や聞き損じた場合は、「***部分再度送れ・どうぞ」で再確認する。
  ・特定局間の一連のQSOが終了する場合は、「○○○防災訓練」または
  「△△△防災訓練会場」等および「呼出符号」1回を送信し、
    「以上報告終り」、「報告了解」で終了する。
   ただし、短いQSOの場合は「○○○防災訓練」等、および「呼出符号」を省略する。
  ・送受切換え時、相手のスタンバイに対し「了解」と応答直後に約1秒間のブレーク・イン・タイムを   設ける。
  ・緊急な通報・報告がある各局は、ブレーク・イン・タイムに「ブレーク」を送信する。



上記はなるべくこのようなスタイルでと云うことです。しかし、ふだん慣れていないため、つい癖がでると思いますが、一般の方も大勢聞いておられるので、訓練らしく常識の範囲で気楽にやりましょう。

                             JA1XLU 記