災 害 時 の 通 信 機 材
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支部マニュアル・規約・協定

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災害時アマ無線の有効性
災害時の通信機材
交信要領

非常通信機材の準備(アマチュア無線開設局)

非常時に確実に使えるように、通信機材を準備しておく必要がある。次のようなことがそのポイントである。

1.非常時に使用する周波数およびモードは、144MHz帯FM、430MHz帯FMを基本とするので、
  これらのハンディー(携帯)機やモービル機が望ましい。

2.機動性および乾電池電源の面から、無線機は携帯型機種が望ましい。そして、あなたの自宅周辺および
  地域避難場所から、磯子区役所統制局(JR1YWL)間の通信が可能か確認し、長めのアンテナを使用
  する。

3.避難場所に移動し固定的な運用を想定し、できれば延長同軸ケーブルと高性能GPアンテナ等を準備して
  おければベストである。

4.携帯型無線機は乾電池だけでなく、12ボルト外部バッテリでも使える機種が望ましく、外部電源コードも
  準備を忘れないこと。

5.電源は、常日頃から準備しておく。乾電池の必要量保存。充電式バッテリは定期的に充電状態を確認する。
  発電機は起動性および燃料の確認。

6.懐中電灯、風雨雪対策グッズおよびラジオ。訓練は晴れた日中に行われるが、災害は雨や雪の夜かも知れ
  ない。 また、デマでない正しい情報収集にラジオは欠かせない。

7.通信内容を書きとめるメモ帳と筆記用具。無線機設営やメンテナンスに必要な、ロープやビニールテープ、および
  最小限の工具類。

非常通信機材の例(アマチュア無線局JA1XLU)


改善した移動基地局用無線機セット
下写真の機材を車輪の大きな4輪車に乗せ代えた


4輪車の下部に重いカーバッテリが乗っており
アンテナポールを伸ばした場合の安定性が向上した
(左上奥に見えるのが当局JA1XLUのアンテナタワー)



長時間運用する場合の発電機と燃料タンク



バンド携帯無線機とシールバッテリ等の機動性重視セット

   
住民が自ら行う通信機材(特定小電力トランシーバ)

大災害時には家庭電話も携帯電話も殆ど使えなくなりますが、情報伝達の有無は命にも関わる重要な要素です。しかし情報伝達は専門家のすることと思っていませんか?

協力しての、救出、消火、非難誘導、炊き出し、等々も何らかの連絡手段がなければ大変です。

大災害時には、遠くの人は当てにできません。ご近所の助け合いが基本です。すなわち緊急で重要な情報の殆どはご近所への伝達です。

それなら、近距離通信しかできませんが、左の写真のような免許不要で使える「特定小電力トランシーバ」が活用できます。

町内会や自治会等で準備し活用すると良いでしょう。
その活用方法については、ご相談下さい。

             

   

備 蓄 用 水 タ ン ク の 例
(情報伝達とは関係ありませんが、災害時には必要)

大災害時に備えて3日分の食料備蓄が推奨されています。
水は一人当たり1日3リットルで3日分で9リットルです。
仮に家族4人とすると36リットルの備蓄が必要です。
たとえ3日間何も食べなくても水さえ飲んでいれば生命は維持できます。

乾パンなど乾燥食料や缶詰など長持ちしますが、缶詰の水は別として、
水は長持ちしないので備蓄は食糧より難しいものです。

以下の写真は、飲料水を想定した備蓄水タンクの例です。
ただし、飲料水として適するかどうかは普段の利用状況によります。
すなわち、タンクの水が入れ替わり、常に新しい水道水が入るように毎日所定量の水を使うことが必要です。


トイレの水タンク用「浮きコック」上と「水道蛇口」下を
右の水タンクにに装備する


200リットルの水タンクに左の部品を装備


タンクは光遮断の青と、白のポリエチレンとの2重構造で
肉厚は約10mm、さらに断熱と日よけをして設置


空気抜き、ほこり虫が入らないようにしたフィルタ、さらに花粉阻止マスクを付けるとベター